卵管造影検査と通水検査の違いは?痛みは?しないとどうなる?妊娠しやすくなる?

不妊治療の基本検査に、「卵管造影検査」と「通水検査」がありますが、その違いを知っていますか?
実はこの二つは、似て非なるものです。
これから検査を受けるという方は、痛みがあるのか?どのくらいの時間行うのか?など、気になることがたくさんありますよね。
今回は、この二つの違いや検査を受けてみての感想などを調べてみました!



「卵管造影検査」と「通水検査」の違いは?

簡単に言うと、「卵管造影検査」は子宮に造影剤を入れて卵管に通し、X線で診るもので、「通水検査」は(生理食塩水)を子宮に入れて卵管に通し、超音波で診るものです。
似ていますが、卵管造影検査の方が得られる情報が多いので、造影検査の方を行うことも多いです。
通水検査では卵管の詰まりが分かるのに対し、卵管造影検査はレントゲンを撮るので子宮や卵管の形状も分かります。

どのくらいの時間検査するの?


検査自体は10分程度で終わります。
液体を通している時間は数分ですので、意外と早く終わったという感想の方が多いようです。


・痛みはあるの?


人にもよりますが、痛みは少なからずあることが多いようです。
どちらの検査も、子宮に管を入れて液を流しいれますので、その管を固定するために子宮内にバルーン(風船のようなもの)を膨らませます。
それにより子宮が圧迫され痛みが生じます。
また、液体が卵管に流れているときも痛みがあります。

ただ、やってみた人の感想を調べてみると、「生理痛程度の痛みで済んだ」という意見が多いです。
中にはかなり痛かったという方もいるようですが、やはり卵管に詰まりがあると痛みが強い場合があるそうです。
反対に、全然痛くなかったという感想も多くみられましたので、過度に心配する必要は全くありません。

クリニックによっては、検査前15~20分前に痛み止めの座薬を入れますので、痛みに弱くて心配な方は事前に確認してみるといいと思います。


「卵管造影検査」や「通水検査」をしないとどうなる?

重要な検査とはいえ、口コミなどを見ていると、やりたくない!と思う方も多いのではないでしょうか。
もちろん、異常がなければ検査をしなくても問題ありませんが、両側の卵管が詰まっていたりした場合、妊娠できる可能性は限りなく低くなります。
また、受精卵が着床する子宮の中に子宮内膜ポリープや子宮筋腫があると妊娠しづらくなることがあります。
激痛を伴うことは少ないので、ぜひ受けておいたほうがいいでしょう。


検査すると妊娠しやすくなることも


この「卵管造影検査」や「通水検査」を行うと、卵管が洗浄され軽度の卵管内の癒着が剥がれる場合もあり、卵管の通りがよくなります。
それにより、妊娠の可能性を高める効果があるといわれています。
不妊治療患者の間では検査後1~3か月は妊娠しやすい「ゴールデン期」などと噂されるほどです。


実際に検査を受けてみての感想


実際に私も「通水検査」を受けました!
結果は、その場ですぐ出て、正常とのことでした。
私の場合、痛いというより下腹部が気持ち悪い感じがしていました。
なので、管を入れる時も通水しているときも、耐えられない痛みなどは全然ありませんでした。
それよりも緊張していて体に力が入り、精神的に気分が悪くなっていたような感じがしました。

「生理用ナプキン」を持ってきてくださいと言われていましたが、出血はほとんどなく、後日痛みが発生することもありませんでした。
ちなみに費用は、5800円程度でした。(検査後に飲む薬の処方箋料なども含みます)
自費治療の場合、クリニックによって金額は大幅に異なることがありますのでご注意ください。


いかがでしたでしょうか。検査は前に進む第一歩。ぜひ勇気を出して、リラックスして受けてみてくださいね。